地球観測衛星は物体が反射や放射する電磁波を宇宙から観測し、 データを地球に送ってきます。
そのデータを解析することで 森林資源調査、水産海洋情報、土地被覆の判別などさまざまな分野に 応用されます。
(衛星画像の利用用途)
西井研究室では、 地球観測衛星ランドサット5号で得られたデータを統計的手法で解析して います。おもな研究は「水域のスムージング」、「熱画像の解像度の向上」です。
水域のスムージング
ランドサット5号のTMセンサは7つの波長帯を観測していて、 可視光の青、緑、赤に相当する3画像に基づいて色をつけると、下の画像になります。
参照元:地球環境データ ー衛星リモートセンシング
(共立出版株式会社)
熱画像の解像度の向上
ランドサット5号のTMセンサはおもに30m四方の地表面上で一つのデータを得ます。 (つまり解像度が30m四方ということです。)しかし、熱赤外の波長は他の波
長とくらべて長いために、解像度120m四方の地表面上で一つのデータを得ます。 この解像度の違いは画像でもあきらかにわかります。(熱画像はぼやけている。)
低解像度の熱画像を、高解像度の6つの画像を使って解像度を向上します。