ほとんどの人が「明らか」などとして説明できていないようでしたので、○×は付けていません。現象を正確に理解して、さらに正確に言葉で表現するのは難しいのです。
[解答]
必要性: が最大数
を持つとする。定義から任意の
に対して
だから
は
の上界である。一方どんな
も
より小さいから
の上界にはなり得ない。以上から
は
の上限である。よって
である。
十分性: のとき、
は
の最大数である。
なぜか、簡単なこちらの方ができていませんでした。多かった間違いは a が 1 より大きい場合の結果に定理 1 を使って などとしたものです。∞ は数ではありませんから、このような書き方はできません。また an, bn のいずれかが発散する場合には定理1は使えませんので気をつけてください。代わりに問2の (1) を使います。
[解答]
仮定から , (
) と書ける。このとき問2の (1) から
が成り立つ。この一番左と右はともに 0 に収束するから、挟み撃ちの原理により主張が従う。
余談ですが、「題意を満たす。」というのは某受験数学雑誌の編集者が造り出した表現で、日本語としては滑稽です。