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九大多重ゼータセミナー予定

    アクセント 2024年度前期 ロゴ

    下記のワークショップを予定しています。
    プログラムは こちら

    日時: 2024年8月6日(火) 14:30〜夕方
           8月7日(水) 10:30〜夕方
    会場: 九大伊都キャンパス 講義棟302(対面開催)

    講演者(敬称略):佐藤信夫(国立台湾大学)
    講演題目:反復ベータ積分にまつわるエトセトラ

    要旨:反復ベータ積分は、ベータ積分の微分形式を反復積分したもので、ザギエの2-3-2公式やジャオの2-1公式などを統一的に証明する枠組みを提供する。また応用を抜きにしても、反復ベータ積分は、Hyperlogarithmに類似した微分公式や級数表示を持ち、それ自体が興味深い対象である。今講演では、反復ベータ積分の性質について、関係式など新たに得られた結果について幾つか紹介したい。この研究は広瀬稔氏との共同研究である。

    講演者(敬称略):関真一朗(青山学院大学)
    講演題目:多重ゼータ値の反復積分表示の離散化とその応用

    要旨:Drinfel'd, Kontsevich, Le--Murakami等による多重ゼータ値の反復積分表示は、多重ゼータ値の研究において最も基本的な公式であると言っても過言ではない。2024年2月に、それ以前には全く知られていなかったと思われる、この基本公式の「離散化」が発見された(論文は九州大学学部三年生の前阪拓己氏と東京大学学部一年生の渡邉大貴氏との共著論文として発表)。講演では専門家に向けて、この公式の主張、発見の経緯、証明、応用のそれぞれについて話す予定である。証明は連結和法による。応用については、多重ゼータ値と有限多重ゼータ値の双対関係式の同時証明および正規化複シャッフル関係式の新証明を紹介し、今後どのような応用が期待できるかについて聴講者と討論したい。

    講演者(敬称略):広瀬稔(名古屋大学)
    講演題目:多重ポリログの反復積分表示の離散化について

    要旨:前阪-関-渡邉による多重ゼータ値の反復積分表示の離散化を、多重ポリログの反復積分表示の離散化に一般化することができたので、これを報告する。これは松坂俊輝氏(九州大学)および関真一朗氏(青山学院大学)との共同研究の成果である。

    講演者(敬称略):山本修司(慶應義塾大学)
    講演題目:対角的Schur MZVの積分表示の離散化および関連する話題

    要旨:多重ゼータ値の反復積分表示の離散化に関するMaesaka-Seki-Watanabeの仕事をうけて, 対角的に一定なインデックスを持つSchur多重ゼータ値の積分表示(Hirose-Murahara-Onozuka) の離散化を与えたので,証明方法を含めて報告する. また多重ゼータスター値の積分表示の離散化に関連して, Hoffmanの双対関係式やKawashimaの"F=G等式"との関係についても説明する.



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    世話人:
    金子昌信 (mkaneko[アット]math.kyushu-u.ac.jp)

    (セミナーに参加したいが旅費の工面が困難であるという(主として学生の)方,
    金子までご相談下さい.また講演者の自薦他薦も随時お待ちしております.)

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