令和8年度後期講演

日時 10月9日(金) 16:00--18:15
会場 西新プラザ 2階 中会議室

講師/講演時間 藤井 幹大 氏(名古屋市立大学)/ 16:00--17:00
題目 Non-uniqueness of stationary solutions to the incompressible Navier-Stokes equations
概要 \(\mathbb R^n\) (\(n \geq 2\))上の定常Navier-Stokes方程式について考察する.Chen(1993)によって,\(n \geq 3\)のとき臨界空間\(L^n(\mathbb R^n)\)に属する小さな解の一意存在性が知られている.本研究では,この結果の最適性について考察し,次の結果を得たことを報告する:\(n \geq 3\)のときには,臨界Besov空間やTriebel-Lizorkin空間の意味で\(L^n(\mathbb R^n)\)より少しでも広い空間では一意性が破綻する.また,\(n=2\)のときには,Chenの結果は成立せず,\(L^2(\mathbb R^2)\)における小さい非一意解が存在する.証明では,\(n \geq 3\)の場合は近年世界的に注目されているconvex integrationを用いたが,\(n=2\)の場合にはその手法を適用できず新たな手法を構築することが必要であった.本講演では,\(n=2\)のときの証明の概要を中心的に述べる.

講師/講演時間 森 龍之介 氏(明治大学)/ 17:15--18:15
題目 Propagation and blocking of driven curvature flow in a strip domain with periodic obstacles
概要 空間周期的に穴の開いた帯状領域における駆動曲率流の長時間挙動を考察する.空間周期的に凹凸のある境界をもつ帯状領域では,Matano–Nakamura–Lou (2006) により最大開き角を用いて伝播・ブロッキングおよび伝播速度が特徴づけられ,その後 Matano–Mori により有効開き角を用いた一般化が与えられた.本講演では,空間周期的に穴の開いた帯状領域に対して左右の開き角を導入し,伝播とブロッキングを領域の幾何学的性質によって特徴づける.また,この場合には伝播速度が一般に一意に定まらないことについても述べる.



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