九州関数方程式セミナー

会場 西新プラザ
福岡市早良区西新2-16-23
時間 金曜日 16:00〜18:15 (通常授業期間中に開催)

連絡事項

次回のセミナー

日時 11月28日(金) 16:00--18:15
会場 西新プラザ 2階 中会議室

講師/講演時間 吉川 周二 氏(広島大学)/ 16:00--17:00
題目 A transmission problem for wave equations in infinite waveguides
概要 互いに接する2つの無限に長い帯状領域上で、それぞれ異なる伝播速度をもつ波動方程式を満たす問題を考察する。この問題は、炭素繊維複合材料のユニットセルモデルに動機づけられた層状材料中の波動伝播を表現するモデルである。一方で、数学的にはウェーブガイド領域におけるトランスミッション問題に位置づけられる。この系に対して、作用素を分割し、分割された有界領域上の作用素に対して固有関数展開をすることで、解の減衰評価を導く。鍵となるのは、対応する固有値に対するWeyl型評価である。本研究は、Rainhard Racke氏(University of Konstanz)との共同研究に基づく。

講師/講演時間 倉田 和浩 氏(東京都立大学)/ 17:15--18:15
題目 Concentration phenomena of solutions to Chemotaxis models on compact metric graphs
概要 コンパクトメトリックグラフ上でのいくつかのChemotaxis modelの定常問題としての非線形楕円型境界値問題の解を考え、走化性の強さを表すパラメータが大きい時の解の集中現象を扱い、解の凝集点の位置が、付随するグリーン関数の最大値の最適化問題で決定されることを報告する。特に、いくつかの単純なメトリックグラフに対しては、グリーン関数の具体的計算により、解の凝集点の正確な位置を知ることができる。

今後の予定

日時 12月12日(金) 16:00--18:15
会場 西新プラザ 2階 中会議室

講師/講演時間 Erbol Zhanpeisov 氏(東北大学)/ 16:00--17:00
題目 TBA
概要 TBA

講師/講演時間 中田 行彦 氏(青山学院大学)/ 17:15--18:15
題目 時間遅れをもつ微分方程式の対称周期解について
概要 生命現象や生物現象において時間遅れのフィードバックが無視できないことは多く,時間遅れをもつ微分方程式によって定式化された数理モデルはこれまで精力的に考えられてきた. Kaplan and Yorke (J. Math. Anal. Appl., 1974)は,離散的な定数時間遅れをもつ微分方程式において,方程式がもつ非線形関数が適当な奇関数であるとき,ハミルトン系常微分方程式から,対称性をもつ周期4の周期解を構成した. 本発表では,離散的な定数時間遅れをもつ微分方程式やKaplan and Yorkeの結果について紹介し,分布型の時間遅れをもつ微分方程式において得られてきた,対称性をもつ周期解について紹介する. 周期解が楕円関数を用いて明示される例についても触れたい.

セミナーの記録

研究集会・関連セミナー

世話人

瀬片 純市 (九州大学)
竹田 寛志 (福岡大学)
三沢 正史 (熊本大学)
坂本 祥太 (九州大学)
Jan Brezina (九州大学)
若狭 徹 (九州工業大学)
武内 太貴 (九州大学)
三宅 庸仁 (九州大学)

連絡先

三宅 庸仁 (miyake[at]math.kyushu-u.ac.jp)