木本一史(九大・数理)

 n次対称群は、 置換として n点集合に作用しますが、その作用における周期点の個数の冪和を既約指標の重み付きの場合に明示的に表示する、ということを考えました。周期1の点(不動点)の場合には、指標の重みの寄与が Kostka 数として現われます。一般の周期点の場合では、Young 図形に対する Tableau の類似物に関する量を導入することで明示公式を得ます。この量がどのような組み合わせ的意味を持つか、などの関連した問題もあります。


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