7月7日 今野 拓也 (九大数理) MVW involution
アブストラクト: Gelfand-Kazhdan は非アルキメデス局所体上の一般線型群の既約表現の反傾表現が、もとの表現とある対合的外部自己同型 θn との合成に同型なことを示した。この結果は一般線型群の L 函数の函数等式の実現などに多用な応用を持つ。この結果を可換体上の ε エルミート空間のユニタリ群に拡張した Waldspurger の結果を解説する。
5月12日 今野 拓也 (九大数理) Unitary dual pair の Weil 表現
アブストラクト: Symplectic 群内の reductive dual pair とその既約表現の間の local θ-correspondence の定義を復習する。次いで unitary 群からなる reductive dual pair の場合にその Weil 表現の構成を解説する。今回は reductive dual pair を hyperbolic なものに限ってその Weil 表現の具体的な実現を示す。
Reductive dual pair とその間の局所 θ 対応 (Howe 対応)については [Howe] が原典。セミナーでは前回の文献 [MVW] の2章に沿った形で解説した。最後の双曲ユニタリ群の Weil 表現の構成は [Kudla] にある。
4月21日 今野 拓也 (九大数理) Metaplectic group
アブストラクト: 低次のユニタリ群の局所テータ対応について最近得た結果を解説するシリーズ講演の第一回。簡約デュアルペアの Weil 表現を生み出すメタプレクティク群の Weil 表現について、今後用いる事実を復習する。
非アルキメデス局所体の構造については [BNT] 1章。完全不連結局所コンパクト群の表現論の基礎的な結果は [BZ] I章で整備されている。メタプレクティク群とその Weil 表現の構成については [MVW] 2章を、メタプレクティク2枚被覆へのメタプレクティク2コサイクルの還元については [Rao] を参照。
10月20日 松本久義氏 (東大数理) Whittaker vector の空間の既約性について
概要: 実半単純Lie群の既約表現のWhittaker vector の空間は quasi-split 群の場合には1次元であることが知られており (multiplicity one theorem)、それが保型表現の理論において重要な役割を果たす。一方、quasi-split でないと multiplicity one theorem はもはやなりたたないのであるが、Kostant-Lynchの理論により 有限W-代数といわれるある非可換代数の加群の構造を持つ。ここではWhittaker vector の空間を有限W-代数の加群として見たときの既約性について主に U(m,n)の場合について論じる。
7月8日 古澤昌秋氏 (大阪市大) Inversion formula for the Bessel transform and the fundamental lemma for a certain relative trace formula
アブストラクト: 跡公式の整数論への応用において「基本補題」を証明することは,重要である。「基本補題」とは,ヘッケ環の元に対する局所体上の軌道積分の間の等式である。多くの場合について,ヘッケ環の一般の元に対する主張は,単位元の場合 に帰着されることが知られている。本講演では,階数2の一般斜交群に関するある相対跡公式についてこの問題を考察する。(なお本講演の内容は,J. A. Shalikaとの共同研究である。)
グループ研究:二変数ユニタリ群上の保型形式
2004年2月13日 池田保氏 (京大理) 宮脇型 lifting の周期とL-value に関する予想
2002年12月20日 Ralf Schmidt氏(Saarlandes 大、立教大)A generalization of the classical Saito-Kurokawa lifting
2002年10月25日 池田保氏 (京大理) Modular form の lifting について
グループ研究: p進簡約群上の調和解析
2002年
ユニタリ群のテータ対応