(1)山口 類:「状態空間モデルによる予測とその応用」
|
 |
概要:
状態空間モデルの枠組みを利用することにより、適切なモデル構成と情
報量基準による評価を通して、時系列の予測と知識の発見を望むことが
できる。ここではその応用例として飲食店の売上時系列を取り上げる。
飲食店の日々の売り上げは、曜日、祝日、天気、近所での催し物への人
出等の様々な要因に左右される。売上時系列データをこれら各要因成分
に分解するモデルを構成し、そのモデルに基づいて将来の売上を精度良
く予測することは、仕入れ、人員配置、新規出店計画等、様々なレベル
における経営戦略立案上有益であることは疑いようもない。本発表では、
状態空間モデルの柔軟な表現力と情報量規準によるモデル評価を利用し
た売り上げ予測手法を提案し、実際に、ある大規模催事場及びビジネス
街に隣接した飲食店の二年間分の日々売り上げデータに応用した結果を
報告する。
|
 |
(2)丸野 健一 「ソリトンの数理と応用」
|
 |
概要:
ソリトンは、非線形性と分散性が同時に顕著となる現象において普遍的
に現れ、数理的に美しい構造を持つと同時に、物理的にも重要な概念と
なり、今日では光通信をはじめとする工学への応用にも使われ始めてい
る。ソリトンの数理の自然現象(特に光科学)への応用の現状、問題点
などを解説する。
|
 |
|
連絡先:21世紀COE機能数理学セミナー事務局
川崎英文(kawasaki@math.kyushu-u.ac.jp)
梶原健司(kaji@math.kyushu-u.ac.jp)
|
|
|
 |