約35年前、理学部応用解析セミナーに端を発したこのセミナーは、 その後六本松に場所を移して発展を続け、特にここ10年の間に次々 と新しい強力メンバーが加わることによって全国でも有数の偏微分 方程式セミナーに成長した。数理学研究科発足後は若手の参加も著 しい。
毎週金曜日午後に九大内外から15名以上のメンバーが集まってい るが、特徴的なのはそれぞれが自分の研究テーマをしっかり持って いることで、非線型問題を中心に純理論的なものから自然現象の解 析を展望したものまで多種多様な方程式、問題が紹介され討議され ている。メンバーの性格を含めて、一見てんでんバラバラ、それで いて不思議なハーモニーを奏でている。(博多の食べ物にたとえて 私はこれを「ガメ煮文化」と呼んでいます。)
今後も、さらに新しいセンスを取り込みながら発展を続けること が期待される。ただし、エネルギーが余って空中分解しなければの 話しである。