九州関数方程式セミナー 平成29年度後期講演

日時 12月1日(金) 15:30--17:00
会場 福岡大学 セミナーハウス 2階 セミナー室
講師 福泉 麗佳 氏 (東北大学)
題目 A singular complex Ginzburg-Landau equation: Global existence and Gibbs measure
概要 時空ホワイトノイズを伴う確率偏微分方程式の解は, ノイズが非常に粗いため, 定義すること, 存在を言うことが一般的には難しい. この講演では, 解の意味づけが比較的簡単な空間1次元の場合に, 加法的ホワイトノイズを伴う複素 Ginzburg-Landau 方程式において, 不変な Gibbs 測度を構成し Gibbs 測度の不変性を利用して, 全ての初期値に対して解を大域化する方法を紹介し, 解分布の Gibbs 分布への収束を示す. Da Prato-Debussche による stochastic Navier-Stokes 方程式 (JFA 2002)や ¥Phi^4 モデル (Ann.Proba.2003)に対する議論の応用であり, Gibbs 分布への収束は Carlen-Fr¥''ohlich-Lebowitz(CMP 2016) の結果の拡張となっている. Renormalization を用いた 高次元空間への拡張の可能性についても 時間があれば触れたい. A. de Bouard(Ecole Polytechnique) とA. Debussche(ENS Rennes) との共同研究.

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