ご挨拶

文部科学省の「組織的な大学院教育改革推進プログラム」は,「新時代の大学院教育」(平成17年9月5日中央教育審議会答申)及び「大学院教育振興施策要綱」(平成18年3月30日文部科学省)等を踏まえ,産業界をはじめ社会の様々な分野で幅広く活躍する高度な人材を育成する大学院博士課程,修士課程を対象に,優れた組織的・体系的な教育取組を進める大学院に対して重点的な支援を行うことにより,その教育の実質化を推進することを目的として平成19年度からスタートさせた教育改革支援制度です.平成19年度は,全国の国公私立大学等から応募のあった355件のうち126件,平成20年度は273件のうち66件が採択されました.

本数理学府では,「産業技術が求める数学博士と新修士養成」が大学院教育実質化のための方策として非常に優れており,その実現性と今後の展開が大いに期待できると判断され,採択されました.なかでも,技術版のMBAとして国際的な認知が高いMOTの数学版といえる修士課程のMMA(Master of Mathematics Administration)コースの設置とその育成計画は,世界に先駆けるものでありきわめて高く評価されています.また,MMAとともに,産業技術数理科学者の育成をも目的とする計画は,純粋数学の教育・研究が中心であったわが国において,数学の科学技術への応用を本格的に教育する取り組みとして注目を集めています.技術の背景と基礎には必ず数学があります.MMAコース修了者の道は,将来さまざまな分野に拓けるにちがいありません.事実MMAの目的は,数学が背景にある基礎研究の意義を理解し,研究開発のコーディネートやマネージメントを大局観と長期的視野をもってあたることができる人材の育成です.また,博士課程では,数学の分野としては画期的な企画であると高く評価されている3ヶ月以上の長期インターンシップを必修とする「機能数理学コース」を柱として,本格的な産業技術数理科学者の育成をはかってゆきたいと考えています.


数学を学びそれを社会で活かしたいと希望する若い人達の入学を待っています.また,産業界,教育界等様々な関係者の期待に応えられるよう数理学研究院教員が一丸となって教育研究に力を注いでまいる所存です.力強いご支援をいただけますようお願い申し上げます.


九州大学大学院数理学府長・数理学研究院長
若山正人

Last-modified: 2009-10-20 (火) 20:02:41 (2951d)