セミナー発足に際してのごあいさつ(1997.4)


第 291 回 Q-NA セミナー
日     時2012 年 4月 10日 (火) 15:30 - 17:00
場     所九州大学伊都キャンパス 総合学習プラザ1階 工学部第10講義室
講 演 者金山 寛 (九州大学 大学院工学研究院), 北川 幸弥 (九州大学 大学院工学府)
題     目Navier-Stokes問題の領域分割解析におけるMINRES法の適用
概     要本研究では非圧縮性粘性流解析モジュールADVENTURE_sFlowについて, 階層型領域分割法のインターフェース問題の反復解法に最小残差法を実装し, 収束の状態を従来の共役勾配法の場合と比較する. ADVENTURE_sFlowによる熱対流問題の解析では熱の移流拡散方程式とNavier-Stokes方程式を交互に解く. Navier-Stokes方程式を解く際, 非定常のNavier-Stokes方程式に特性曲線法を用い, 連立方程式の剛性行列を対称化した後, 階層型領域分割法で並列処理する. その階層型領域分割法を用いたNavier-Stokes方程式のインターフェース問題の解法に最小残差法を適用した結果を示す. あわせてBDD前処理を含むいくつかの前処理方法の有効性についても言及する.
備     考お車でお越しの場合にはこの案内を印刷してご持参のうえ, 入構の際に守衛所にてご掲示ください.


第 292 回 Q-NA セミナー
日     時2012 年 4月 17日 (火) 15:30 - 17:00
場     所九州大学伊都キャンパス 総合学習プラザ1階 工学部第10講義室
講 演 者秋山 正和 (九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所)
題     目卵割の面白さとその数理的アプローチ
概     要    卵割とは発生の初期段階において,受精卵が全体のサイズをほぼ一定に保ちつつ,分裂を繰り返しながら,細胞数を増やしていく過程である.この間,割球同士の配置やタイミングがいかに調整されて,自己を複雑に形作るのかは謎とされている.このような発生現象は一般的に,遺伝子すなわち分子レベルの情報で決まっていると考えられがちである.しかしながら,黒田玲子氏 (東京大) が行った巻貝に対する一連の実験 [1] からもわかるように,物理的な外力が巻貝の巻き方を反転させることから,発生は遺伝子の情報がすべてを決めているのではなく,より単純な別の原理により起こっているに違いないのである.我々はウニとナマコの卵割パターンについて,卵内の分裂装置の位置が卵の形状とモルフォゲンにより決まっているという単純な仮説を立て,数値シミュレーションを行った.その結果,これらの生物のような複雑な形状を持つ卵割を再現することができた.
    ウニ卵の動物極・植物極付近にはそれぞれ異なる拡散性の化学物質が存在していることがわかっている.ここでは,これらが中心体の動きに影響を与えるという仮説を用いた.例えば,中心体に対して動物極からの化学物質が忌避性を,植物極からの化学物質が誘因性を持った場合,複雑なウニの卵割が再現できた.さらに16細胞期のような複雑な形状を持つ場合でさえ,中心体の方向性だけでなく,小割球-中割球-大割球までもが再現することに成功した.このことからわかるとおり,卵割の再現は化学物質の拡散現象が重要であると考えることができる.本発表ではモデルをより深く掘り下げて紹介するとともに,他の生物への適用例なども紹介する.

参考文献
[1] Chiral blastomere arrangement dictates zygotic left-right asymmetry pathway in snails, Nature 462, 790-794,10 December 2009
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第 293 回 Q-NA セミナー
日     時2012 年 4月 24日 (火) 15:30 - 17:00
場     所九州大学伊都キャンパス 総合学習プラザ1階 工学部第10講義室
講 演 者渡部 善隆 (九州大学 情報基盤研究開発センター),
長藤 かおり, Michael Plum (Karlsruhe Institute of Technology),
中尾 充宏 (佐世保工業高等専門学校)
題     目無限次元作用素に対する固有値の除外理論と精度保証付き数値計算
概     要非自己共役および偏微分作用素を含む無限次元作用素に対する固有値問題を考え, その複素固有値の非存在範囲を特定する除外定理を提案する. また, 固有値の除外範囲を数学的に厳密に保証するための精度保証付き数値計算法と常微分・偏微分問題に対する検証例を示す (なお, 2012年3月に第2, 第3著者とドイツで行った共同研究およびその他の成果についても報告する).
備     考お車でお越しの場合にはこの案内を印刷してご持参のうえ, 入構の際に守衛所にてご掲示ください.

世話人
田上 大助 (九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所)
渡部 善隆 (九州大学 情報基盤研究開発センター)

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