第 209 回 Q-NA セミナー
日時 : 2007 年 11月 27日(火曜) 15:30 - 17:00
場所 : 九州大学箱崎キャンパス 理学部 3号館 3階 3311 号室
講演者 : 宮崎 倫子 (静岡大学・工学部システム工学科)
題目 : Delayed Feedback 制御による周期軌道の安定化問題とその数値的検証
講演概要:
カオスアトラクタに埋め込まれている不安定周期軌道を安定化させる手法の一つとして,Pyragas による Delayed Feedback (DF) 制御が知られている.それは,時間遅れを含む状態フィードバックを利用すると言う非常に単純な手法である.
本講演では,DF制御法の概要とその数学的な解析における課題を,数値実験例を引用しながら紹介し,それをもとに,数値解析的手法からの解決に向けて広く議論を行いたい.
● 本講演は、数値解析セミナーとJSTさきがけ 「計算機援用解析セミナー」の共催によるものです
第 208 回 Q-NA セミナー
日時 : 2007 年 11月 6日(火曜) 15:30 - 17:00
場所 : 九州大学箱崎キャンパス 理学部 3号館 3階 3311 号室
講演者 : 倉橋 貴彦 (九州大学・情報基盤研究開発センター)
題目 : 有限要素法および随伴方程式法に基づく逆解析
講演概要:
数理設計の分野において,「数値シミュレーションにおいて算出される状態変数の値」と「状態変数に関する計測値(あるいは設計基準値等)」を一致させるような初期・境界条件の値,物理定数等の物性値あるいは物体(計算領域内における境界)の形状を決定する問題(逆問題)について様々な検討が行われている.「数値計算において入力する計算条件」を「出力される状態変数の値」から逆に推定計算することとなり,一般的に逆解析と称されている.本講演では,逆問題を解く上で導入する「随伴変数に関する計算条件の設定法」および「逆解析における計算容量・計算時間の削減法」について焦点を当て,有限要素法を用いた数値実験結果をもとに説明を行う.