セミナー発足に際してのごあいさつ(1997.4)

第 237 回 Q-NA セミナー
日     時2009 年 5月 19日 (火) 15:30 - 17:00
場     所九州大学箱崎キャンパス 理学部 3号館 3階 3311 号室
講 演 者高橋 公也 (九州工業大学 大学院情報工学研究院)
題     目エアリード楽器の発音機構: 流体と音の相互作用
概     要本講演で対象とするのは、リコーダーやフルート等のエアリード楽器と呼ばれる流体音を音源とする楽器である。
 流体音の存在は、約50年前にLighthillによって提案された音響学的類推と呼ばれる方程式により広く知られるようになった。航空機や高速列車の騒音の音源は流体音であり、それらの解析には Lighthillの方程式やそれを発展させたPowell-Howeの渦音理論が使われている。
 一般の流体音の解析では、音のエネルギーは流体のエネルギーに比べ数桁小さいので、流体から音への変換は考慮されるが、音から流体へのフィードバックは無視される。しかし、共鳴管体を持つエアリード楽器では、管体内部の音圧が140-160dB程度となり、音と流体のエネルギーがほぼ同じオーダーになる。そのため、エアリード楽器の発振を考える時には、流体と音の相互作用を考慮する必要がある。これまでにも、エアリード楽器の発音機構については多くの研究がなされて来たが問題の本質的な難しさのために完全な解決にはいたっていない。しかし、近年、大規模な数値解析が可能となり、シミュレーションによりエアリード楽器の発振を再現することが可能となりつつある。数値解析を用いた流体と音の相互作用の解析の進展が見込まれる。
 本講演では、先ず前半で、流体や音響の分野での流体音を考慮したエアリード楽器の発音機構のこれまでの研究を概説する。後半では、近年我々が行っている圧縮流体のLESを用いたエアリード楽器の数値解析の結果を紹介する。

世話人
田上 大助 (九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所)
渡部 善隆 (九州大学 情報基盤研究開発センター)

ご不明な点がございましたら、事務局: までお問い合わせ下さい。


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Last-modified: 2009-05-09 (土) 10:14:12 (3872d)