「九州大学数値解析セミナー(Q-NA)」の発足に際して


1945年世界最初の電子計算機ENIACの出現以来, 半世紀を経てようやく自然科学の諸分野で 現実的な意味で有用な計算ができるようになってきました. 計算機の出現以前と以後では,研究スタイルが大きく変わり, 新たな研究対象が加わりました. このセミナーでは数値解析に関わるすべてを研究対象としています. これらの新しい研究対象は, 計算機出現以前には本質的に存在しなかったもので, 強力な計算機が使える環境にある20世紀末の今, 我々が最も力を入れる必要がある研究主題の一つであります. 研究主題は広範な範囲に広がっています. 皆様の積極的な協力を得て, この研究会が数値解析に関わる諸研究の交流の場として 成長していくことを期待しています.

なお、当面の予定としては原則的に毎週火曜日の15:30-17:00に 九州大学理学部3号館3階3311号室にて開催することにしています。

平成9年4月

世話人:金山 寛、田端正久、中尾充宏


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